1.私の中学時代
40年以上前の私が中学生のある日、電気工作が得意な悪友がトランシーバーを学校に持って来たのです。私も電気工作が好きだったので何かと尋ねたら、ソニー製のCB無線機だとのことで、長いロッドアンテナを引き出し、チャンネルチェック!と言って交信を発声するのでした。私も負けじと家に帰り、父に話してどうにか買ってもらうことができました。
それからCB無線にのめり込み、無線仲間で裏山に登山して遠くの局と交信したりしました。無線機の内蔵電池だけでは短時間で切れてしまうため、自動車用の大きなバッテリーを裏山の頂上まで運び、無線機の電源としたのでした。
初夏になるとEスポ(スポラディックE層)が発生して普段は交信できない遠方の局と交信ができ、とても感動しました。そんなことでCB無線を満喫していた私は、アマチュア無線の国家試験を受験しなかったのです。
2.会社を退職後
私は定年前に会社を退職し、2回目の失業状態となりました。大学を卒業してからずっとがむしゃらに働いてきたので、この失業期間に普段できなかったことをやろうと決意し、まずはアマチュア無線技士4級に挑戦しました。なんとか合格したのですが、この上の3級も難易度としてはそんなに変わらないとネットや書籍に書いてあるので、この際だから次の国家試験で3級に挑戦しました。
写真の完全丸暗記と国試要点マスターをメインに勉強しました。3級と4級の大きな違いは、モールス通信が3級はできるのです。そのためモールス符号を覚える必要がありました。モールス符号の数字は規則性があるのですが、アルファベットはチンプンカンプンで、他のアマチュア無線の先輩方が覚えた方法を自分なりにアレンジしました。その方法は、「B」だったら「ビートルズ」と覚えました。
3.試験結果
試験場所は長野市で、私の住んでいる安曇野市から1時間以上掛かる場所でした。試験場所に到着し、周りの机を見渡すと、4級受験の時は学生服を着た地元の中学生が団体で受験していたのですが、今回の3級は団体受験者はおらず、少なめでした。4級と3級の試験は同じ大部屋で行い、小学生から大人まで女性も何人かいました。
試験内容は過去問題からがほとんどで、一部勘違いした問題もありましたが、何とか合格しました。
4.その後、まとめ
合格ハガキが到着し、免許証の申請が完了したところです。取り敢えずは無線のハンディー機を購入し、開局申請を待っています。
中学生からの無線の趣味が40年以上経って復活しました。来年は還暦を迎えますが、子供時代にできなかった好きなことをして生きたいと思います。
ただし就職の問題がありますので、これは別機会に書きたいと思います。
以上